下肢静脈瘤の検査
— 痛くない・安全な超音波検査
下肢静脈瘤は、痛みがなく安全な超音波検査を行って診断をします。
一昔前には、下肢静脈瘤をベノグラフィーという静脈造影検査で診断していました。この検査で使う造影剤は腎臓に大きな負担をかけるだけでなく、痛みに敏感な足の甲に注射する必要があるため強い痛みをともないました。また、レントゲン撮影を行うため被ばくの心配があり、繰り返し検査することが難しいという問題点もありました。
現在行われているエコーによる超音波検査は、痛みや被ばくの心配が一切ない検査です。胆のうや膵臓の検査にも使われますし、お腹の中にいる胎児の様子を観察する際にも使われるほど安全な検査です。さらに痛みがなく、繰り返し行うことができるため、より精緻な治療を可能にしています。
検査ではゼリーをつけて身体の表面から静脈の状態を調べますが、一般的な超音波検査と違い、下肢静脈瘤の検査は立ったまま行います。超音波検査では血液の流れも確認できますので、専門的な研鑽を積んできた医師や検査技師であれば、静脈弁の異常が正確に判断できます。